Mさん女性86歳
グループホーム水車の里に入居され
1年4か月のお付き合いでした。
体調を崩され入院されていましたが・・
回復されることなく、
病院では口から食事を摂ることも出来なくなり、
点滴の効果も見られないような状況でした。
主治医の先生、ご家族、水車の里ホーム長と話し合い、
ホームにてなじみの人に囲まれながら穏やかにMさんらしく、
最期を迎えていただくこととし退院を決定しました。
ホーム帰苑後の余命はおよそ3日。
そんな覚悟でのターミナルケアでした。
水車の里でのターミナルケアでは決して無理強いをしません。
Mさんに伺いながら、Mさんのペース、タイミング、思いを尊重します。
病院では口から食事や水分を摂取することができませんでしたが、
退院後は大好きなポカリスエットをよく飲んで下さいました。
調子が良い時にはお粥を召し上がることも出来ました。
娘さんが多くの時間をMさんと一緒に過ごして下さいました。
たまには、一緒にうたた寝され、
温かく、穏やかで、優しい時間が流れていました。
介護のプロとして現状をしっかり理解していましたが、
「このまま回復して欲しい」と、欲張りな思いをどこか抱いていました。
退院からちょうど3週間、
外からはにぎやかな夕涼み会の声が聞こえていたのではないでしょうか?
私が閉会の挨拶を始めようとした瞬間「ホーム長」と、
職員に呼ばれる声が聞こえ私はMさんの居室へ走って向かいました。
それから数分後、
娘さん、担当職員、ホーム長が見守る中、
大変穏やかにMさんは息をひきとりました。
Mさんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。